🇮🇳外国企業に対して強気に出れる理由

日系企業がインド進出する際の論点としてよく出てくるPEリスクについて考えてみた。インドではPEリスクは決して低くはないと言われている。


PE(Permanent Establishment)とは、恒久的施設のことで国際取引がある場合、その所得に対して、法人の居住国が課税するのか?ビジネスが行われた国が課税するのかどうかが問題。となる。

インドにPEがあると認定された場合、40%の課税がされる。高い、、、。これはPE認定されたくないわ。

しかも、駐在員事務所でも代理人PEに認定されるリスクがあったり、何なら日本本社からの出向者並びに出張者も気を付けなければPE認定されるリスクがある。

取れるところから取れるだけ税金を取ってやろうという魂胆だろう。


まぁ、ざっくりPEについて触れましたが外国企業に対してここまでインドが強気に出れる理由ってやっぱりインドが国として成長しているから。

人口も増えていて(実質中国を抜いた?)、平均年齢も若く(27歳ぐらい?)、これから中間所得層ももっと増えてきて購買力も上がることも間違いない。

そして、インドを通してアフリカにも進出しやすい、IT分野においても長けている。

もうこれは、インドというポテンシャルのある市場を無視することはできないですよね。

そりゃ、外国企業に対して税金40%って強気に出れるわけだ。それでも来るから。


でも、逆に外国企業にあまり来てほしくないという気持ちもあるのかもしれない。

モディ首相が掲げている「Make in India」は、できるだけインド人の雇用を確保し、インド人で国を作っていこうとしていることが伝わる。(国内産業保護の観点)まぁ、だからこそGDPも上がっていて成長はしているけれどインフラとかが全然追いついていないのだと思うが。もっと外国企業を頼ったらタイとか他の東南アジアみたいに整備されると思うが、、


インドでビジネスをするって、本当に日本と常識が違いすぎるし、税務当局とのやり取り大変だし、いろんな手続き煩雑だし、色々大変ですが、インドという市場はやはり魅力的だし、早くインフラ等々整ってほしいと思います。




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